価格決定の要因(マンションの場合)
中古マンションの価格は外的要因と内的要因の二つに分けて構成されます。
一般的な外的要因には「需要と供給のバランス」や「市場特性」などが挙げられます。これは対象となるマンション単体の問題だけではなく、時に市場内に供給さ れている他のマンションの販売価格等の諸条件や販売される時期、マンションの需要によっては、取引価格が乱高下がするものです。
前述の内容により決定させる価格算出方法を「取引事例比較法」と言います。過去に取引された事例と価格算出する対象物件を下記内容をもとに比較し、優劣を価格に反映させていきます。
次に内的要因として、下記に列記しました
「マンション自体が有する特性」により
価格が構成されていきます。
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マンションの地理的な要因
● マンションの立地条件はどうか?
隣接地の建物によるマンションの「日当たり」や「通風」、「眺望」、「道路幅員」などが対象になってきます。
● マンションへの交通の便はどうか?
駅からマンションの距離、バス停がマンションの近くにあるかどうかが対象です。
当然、マンションが駅から近ければ高評価となります。
● マンションの近所に生活至便施設があるか?
学校や幼稚園、病院等がマンションの近くにある場合は査定評価が高まります。
● マンションの近所に嫌悪施設がないか?(騒音を発生させる工場等・・)
マンション自体についての査定項目
● マンションの築年数
● マンションの水廻り設備の保守状況、給湯設備はどうか?
● マンションのセキュリティーの設備は備わっているか?
● マンションの室内間取りと保守状況はどうか?
● マンションのエレベータの有無
● お部屋の日当たりはどうか?南向きかどうか?
● お部屋の風通しがよいか?
● 部屋の形状、リビング・ダイニングルーム・バルコニー、収納などの広さはどうか?
● マンションのエントランスなど共用設備の状況
● マンションの防音状態はどうか?
● リフォームが必要な状態かどうか? 大規模な修繕を施した場合、記録があるかどうか
● 法的規制の確認(現行法に適合するか)
マンションの管理についての査定項目
●マンション管理員の勤務形態順回数や、清掃数など
●マンションの修繕積立金や管理費
その他のマンション査定項目
●マンションの分譲会社や建築会社の信頼性
●駐車場・駐輪場などの設備はあるか?
●集会場の有無
●店舗・住居混在マンションの有無
●ペット飼育に関する規約の有無
中古マンションの価格査定は、概ねどこの業者に依頼しても差ほど変わりありません。これはどの業者も「取引事例比較法」を用いることが多いことが挙げられま す。また価格査定の微調整も、ほぼ同じような計算式を用いてマンションの価格を決定しています。この計算式というのは、マンションの築年数や広さ、間取 り、室内の状態、駅からのアクセス、工法などから求められるもので、どこの不動産業者であっても項目や評価の方法は、ほとんど変わりません。
あまりにも大きな価格差が生じているようであれば、直接その理由を尋ねるべきかもしれません。