地すべり(じすべり、Landslide)とは、土砂災害の一形態であり、斜面を形成する地塊(土砂・岩塊)が、地下の地層中に円弧状または平面状に形成される地質的不連続面、すなわち「すべり面」を境にして、すべり面上の地塊が移動する現象である。一般に、土砂災害においては、すべり面を持たない単純な「斜面崩壊(土砂崩れ)」や「がけ崩れ」と混同されることが多いが、「すべり面」を境に移動する特徴から、それらの土砂災害とは明確に区別される。
なお、表記においては、誤って「地滑り」または「地辿り」と書かれる場合が多いが、正しくは「地辷り」である。「辷」が常用漢字ではないため、日本地すべり学会では「地すべり」と表記している。