コーポラティブハウスとは、入居希望者が集まり組合を結成し、その組合が事業主となって、土地取得から設計者や建設業者の手配まで、建設行為の全てを行う集合住宅のことである。
コーポラティブハウスは、自主的に集まった人たちが、自分たちですべての建築関連業者などを手配し協力して取り組んでいく共同住宅の形である。とくに1980年代に注目を浴びた。
利点として、資金を出し合うため大きな事業をしやすいなどがある反面、 欠点として、建築事業者、土地取得、価格設定はもとより専門的知識が必要なため莫大な時間がかかるなどがある。このような事情で、自分たちが集まって行うことは極めて困難であり、話し合いをしている間に立ち消えになったり、専門の事業者に依頼もしくは専門家に対する準備依頼をしたりすることがある。
アメリカなどの集合住宅では、コーポラティブ(cooperative)、もしくはコープ(co-op)と呼ばれる形態は一般的である。これは、居住者が共同で所有・管理する協同組合がその住宅を運営するものであり、それらの住宅自体が取り立てて特別な内容を持っていることを意味するものではない。