平屋(ひらや)は、階数によって建築物を区分する際の一区分で、1層の建築物を指す。1階建てとも呼ばれる。
平屋は、それぞれ1層の床、天井、屋根と壁で構成され、建築物の構造としては最も単純なものであり、古くから幅広い用途の建築物に用いられてきた。2階建て以上の建築物と比較すると、階段などの垂直方向の移動設備が不要で、動線が水平方向のみで構成されるため、平面計画が容易であるという特徴を有する。
技術的に高層建築物の建築が容易になった現代では、空間の高度利用という面では高層建築がより有利であるが、平屋は、商品の搬入などが容易で、客に目が届きやすいという特徴を有するため、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの商業施設で多用される。これらの施設では、屋上を駐車場などに利用することも多い。
また、平屋住宅は、人の移動が容易であるため、高齢者住宅に向いている。地価の高い都心などでは、2階建てなどと比べて同じ延べ床面積の建築物を建てるためにより広い土地が必要となる平屋住宅は高級住宅に位置づけられる。
平屋と2階建ての建築物を合わせて、低層建築物と呼ぶ。