シェル構造

シェル構造(shell structure もしくは thin shell structure) は、薄い曲面板からなる建築構造である。 曲面板構造、貝殻構造(「シェル」の直訳)とも呼ばれる。 自在な曲面を実現するのに適した鉄筋コンクリートで造られることが多い。
シェル構造の建築物の形状には、円筒、球面、折板、双曲放物面(HPシェル)など様々なものがある。適切に応力を流す設計を行えば柱の少ない大スパン架構が実現でき、材料を節約できる。また、モニュメンタルで印象的なデザインが可能であるといったメリットがある。薄い材料であっても、加えられた荷重を圧縮軸力に変換する形態をとることで強みを持てるということは、自然界においてもニワトリの卵や貝類の殻などの例がみられる。しかしこのような構造も、その薄さゆえ曲げには弱く、集中荷重を加えれば (卵を突起物で容易に割ることができるように) 崩壊する危険性は高い。
構造解析は、一般的なラーメン構造や、計算手法の確立されたアーチ構造・ドーム構造などに比べると困難であり、コンピュータ・プログラムを用いて有限要素法で解決することが多い。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋致しました


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